「転んでも」
大郷町立大郷小学校 校長 河合裕也 4時間目,校庭では,運動会の練習を行われていました。4人一組で,徒競走を行っていました。走者に送っている子ども達の一生懸命な声援につられて,私も見入ってしまいました。 その時で,一人の子が,第1コーナーの辺りで転倒してしまいました。「あっ」と思い,「大丈夫かな,最後まで走れるかな」という思いで,その姿を追いました。転んだことがわかっていたので,走る姿がひとしお「懸命」に映りました。 でも,私の心配と裏腹に,その走りはとても力強いものでした。そして,最後までしっかりと走りきりました。思わず,「よし!」と右手の拳を握りしめました。 運動会の目的の一つは,じょうぶな体をつくることです。それを,達成してくれました。さらに,たくましい心もつくってくれていると感じました。 この場面に気づかせてくれた,みんなの応援に感謝です。そして,転んでしまった走者が,最後まで懸命に走ることを一番支えてくれたのはみんなの声援だったと思います。
(4月21日)