「朝の授業,帰りの休み時間」 6/5
大郷町立大郷小学校 校長 河合裕也
校門の前で会う子ども達は,朝はまるで授業のようで,一方,帰りはさながら休み時間のようです。 全体的に,朝の子ども達の挨拶は,元気がありません。もちろん元気いっぱいの挨拶もありますが,やはり,一部です。 交通ルールもよく守っています。一列に並んで歩き,左右を確認してから,横断します。「行儀よく」という言葉がぴったりします。交通ルールを守らない子を見つけることの方が難しいです。授業時間に見せるまじめな姿と重なります。 一方,帰りになると,その様相は一変します。帰りに校門に立っていると,私の姿を見つけるやいなや「あっ,校長先生,さようならあ~」「さよなら~」と挨拶されます。元気いっぱいの挨拶,生気に溢れた挨拶,表情のある挨拶が,あちこちから飛んできます。返事を返すのに困るほどです。その様子は,まるで,休み時間のようです。 そして,交通ルールについても,休み時間の如く,自由です。朝と同様にしっかり守る子もいれば,家路を急ぎやや適当という子,友達との会話に意識が行き,周囲への注意が不十分な子,安全地帯(グリーンベルト)からはみ出し私から声をかけられる子,様々です。 朝の「行儀がいいけれど,ちょっと元気がない」様子,帰りの「元気がいいけれど,ちょっと危なっかしい」様子,どっちも彼らの本当の姿です。どっちもよく見て,それにあった言葉をかけられたらいいなと思っています。